10年、毎日続けたらいっちょまえになる。

「10年、毎日続けたらいっちょまえになる」
吉本隆明さんが“仕事論”として語られたことばらしいのだが、仕事はもちろん、それ以外のことでも、わたしには10年続いたものが、何ひとつなかった。
 
だからこそ、おまえは中途半端だ、と言われているような気がして、このことばは胸の奥にずっと引っかかっていた。
 
そして、昨年。
長女が10歳を迎えた。
子どもを10年育てる、という仕事をわたしはようやくやり遂げたのだ。
 
わたしはずっと、そのときを待っていた。10年続けたらいっちょまえ、どんなにすばらしい達成感と高揚感が待っているのだろうかとワクワクしていた。
けれど、10年経っても、びっくりするくらい、普通だった。普通どころか、まだまだ手探りの新人気分だ
 
まだ幼い頃、40歳とはすごく大人で、迷いのない人間なのだと思っていたけれど、実際に40歳を迎えると、まったくそんなことはなく、不惑とは無縁の人間だった。
という感覚に似ている。
 
ただ、ありがたいことに、長女のほうはだんだんと“いっちょまえな子ども”になってきている。
自分以外の誰かのために我慢することも覚えたし、この場で発言すべきではないこともしっかり把握し、子どもなりに人と人との波の間を、がんばって泳いでいる。本当にいっちょまえである。
 
以前、先輩ママさんが、
「いつしか、育児は教育に変わる。そこからがまた、むずかしい。」
と、おっしゃっていたのだが、ひょっとしたら、いままでの10年間は育児で、これから教育に変わっていくのかもしれない。
 
最近では、
・育児とは“いま”を生きるためのお手伝い
・教育とは“未来”を生きるためのお手伝い
なのではないかと思っている。
 
どんな未来が待っているか、誰にもわからないし、責任も持てない。だからこそ、むずかしいのかもしれないけれど、わたしも新人教育係として、さらなる10年をがんばっていこうと思う。
 
たぶん、10年後の自分もびっくりするくらい、普通に感じるのだろうけどね。
 
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そんなこんなで、2018年。
新たなスタートの1年を、奮励努力します!
 
手嶌ゆり子でした。